数年前に、あるイベントでオリーブの苗木をいただいた。
その頃より、植物を育てる楽しさと難しさと喜びを学んでいる。
いま、広大な畑を借りることができたので、その一部を耕しつつ苗を植えている。
苗木はもちろんそれ以外の、畑の中の生命がとても愛おしく面白い。
クモ、ミミズ、オサムシ、よくわからない虫たち。

草の根。
土の匂い。
鳥の声。
隣の畑の作物の匂い。
近所のオバちゃんの声。
とにかく、にぎやか。
自分なんかいなくても、世界はこんなにも騒がしくて生き生きとしてる。
そしてそんな時に、自分は生きていると実感できる。
あー、海の上にいるときとまったく同じ感覚。(もしくは波にのまれた時の感覚)
土も空も海もよくわかんない虫も、全部溶け合って自分と一緒やなという感覚。
とても嬉しい感覚。
時々、日暮れどきには畑の中に座り込んでビールを頂く。
山に沈む夕陽を見ながら、畑に自分が溶け込みそう。
来世は枝豆になれるかな。


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