2017/05/12

観念の製作

知人の主催する、ワークショップへ参加した。

班分けして所定のテキストから各班で考えた舞台装置(椅子)を、3つのグループに分かれて製作する。
  
 



わたしの所属したグループは白い椅子。
 
若干のアシンメトリーが演劇舞台装置ぽい。
 
ほぼ自分のイメージしていた椅子に出来上がって、自分では満足。
 
さらに嬉しいことに、同グループのお一人が自分の家で使いたい、とこの椅子を持って帰られた。
『家に椅子がなかったから、嬉しい』と。カワイイ。
 
 
 



他のグループの作品。
 
 

自分には想像もつかない装置。
 
”彼らは舞台慣れしてるんだろう。そもそもテキストにそんな意図あるのか。”
 
斜に構えた(勝手な自分の想像に根ざした)己の思考に、自分で嫌気がさした。
知らない間に、俗っぽい固定観念や『自分のアイデアの素晴らしさ』に縛られていたんだと思う。
 
非常に自分が情けなく、ちっちゃく思える。
 
今まで生きた時間や経験を考えたら、それらに囚われる事も仕方ないし、人生全体の中ではそれはそれで素敵だとも思える。

しかし物を作るという事に関しては、常に新しいモノや他者の考えには敏感でありたいし、敬意を払えるようありたい。
 
 
自分の感受性くらい、自分で守れ、バカモノよ。
ー茨木のり子

ああ、ばかものよ。



No comments:

Post a Comment