家の近く複数の箇所に桜が咲いた
歴史のある場所だけに、古木も多い
昼間の桜はとても可憐で優美
ほのかに香る桜は単純に美しいと思える
が、夜桜となると途端に雰囲気がかわる
特に神社隣の狭いスペースに植わった桜からは、おぼろげな妖気が伺える
取り憑かれたように数日通った
ただただ口を開けて桜を見上げる
周囲を木立に囲まれているせいか、気が動かない。滞る、というのか。
頭は働かず心は不思議と落ち着く
が、やはり心はどこかにいっているトリップ感覚
恐怖を伴う妖力というには、少し違うが
心奪われる美しい魅力に取り憑かれる
地元の者しか集まらなさそうな、この不思議な場所は
自然の濃厚な『気』が渦巻いている。気がする。
身体中にとぐろまいてくる、妖しい雰囲気を身にまとって家路につく
家に帰るとグッタリしてしまうのが少々つらい。
が、今夜も心地よい。

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